府中市民プール
既存プール施設の老朽化による建て替えの計画。敷地は駅や商業施設、道の駅などが隣接した賑わいの中心地であり、それらの機能とスムーズに連携できる計画としている。建物西側にはこれまで市内のイベントなどに利用されてきた広場があり、今後は広場のイベントと本施設とが一体的に利用できるよう広場に向けた階段を設けている。建物は街の賑わいの広場や道の駅に向けて大きく開き、街の賑わいが建物内部にも伝わるように心掛けた。また広場や街に向けて大きな庇を設け軒裏の仕上げを広島県産の杉材で仕上げることで、隣接する道の駅などの近隣施設と調和するようにしている。施設の機能としては既存施設のスイミングスクールというイメージを脱却し、幅広い世代が利用できることは前提として、障害の有無に関係なくインクルーシブな施設を目指した。周辺施設との相乗効果でさらなる賑わいを生み出すことに加えて、市民の健康づくりに貢献できる施設となることを目指した。
所在地:広島県府中市
用途:プール、スポーツジム
延床面積:2,206.82㎡
構造規模:鉄骨造2階建
設計監理:大旗・カジワラ設計共同体
竣工:2025年3月