長束西の家
自然の地形に人の手が加わり住宅団地が形成されてゆく。
宅地に適した敷地を確保しつつどうしても生まれる余剰地は、敷地形状は扁平になるが意外に豊かな生活をつくり出す可能性を秘めていると思うことがある。
当計画地は道路とがけに挟まれた端の三角形の敷地であるが高台から広島市内を一望する良好な景観を望む敷地だった。
狭小でかつ扁平な敷地で居室空間をできるだけ確保するため面積効率を最大限に高めた階段を中心としたプランとし各室からは眺望を望むことができる。
がけに向けた2階の居間から張り出したバルコニーは遮るものなく眺望を望むことができる。
敷地の条件で選択しが絞られながらも、ここでしかできない空間体験を生活に織り込むことができた。
所在地:広島県広島市
用途:専用住宅
延床面積:108.74㎡
構造規模:木造2階建
施工会社:橋本建設株式会社
竣工:2014年7月